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登山レポ

霧氷が美しい!関西のマッターホルン、高見山の冬山登山に挑戦!

登山講習会で学んだことを実践に!低山の雪山登山に挑戦してきました!

好日山荘登山学校の田中先生の講習会で、冬の雪山について色々と学んだので、実際に関西の低山の雪山に挑戦してきました。

登山講習会の記事をまだお読みではない方は→こちら

今回挑戦する候補に上がった山は、関西のマッターホルンと呼ばれる高見山。

選んだ理由は、一度見て見たかった霧氷が綺麗な山であること。

果たして、挑戦は無事に成功するのか、お目当の霧氷は見れたのか?高見山登山のアクセスやルートなどの情報と私の登山記と合わせてお読みください。

高見山の簡単な紹介

高見山(たかみさん・たかみやま)は奈良県吉野郡東吉野村と三重県松阪市との境界にある山で、標高は1248.8m。

台高山脈(だいこうさんみゃく)の北端に位置しています。

冬に霧氷や氷樹を見ることができる山で有名で、東西に長い山で、南北方向から見るとなだらかですが、東西方向から見ると尖って見えることから、「関西のマッターホルン」の異名を持ちます。

霧氷とは・・・霧氷とは着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木に付着して発達する氷層の総称です。

頂上に雪雲がかかる関西のマッターホルンこと高見山を麓の国道より撮影。

高見山へのアクセス

・電車・バスの場合

近鉄大阪線榛原(はいばら)駅下車、奈良交通バス利用で高見登山口下車。

*1月13日(土)〜2月25日(日)の土日祝に霧氷バスが運行しています!!

ゆき:1便目:榛原駅8:15発→高見登山口8:53着 2便目:榛原駅9:15発→高見登山口9:53着

帰り:1便目:たかすみ温泉前15:00発→榛原駅15:43着 2便目:たかすみ温泉16:00発→榛原駅16:43着

運賃・片道:榛原駅→高見登山口 1,060円(小児530円) たかすみ温泉→榛原駅 1,100円(小児550円)

霧氷バスにはご乗車特典があります!!

特典①:「吉野杉割り箸プレゼント」(先着1,000名様)

特典②:「高見山麓たかすみ温泉入湯料20%引き割引券進呈」(大人500円→400円 小児200円→160円)

特典③:「猪入り山賊汁+グラス1杯の地酒を特別価格900円で」(たかすみ温泉に隣接する「お食事処 天好園」で提供。

電車・バスで楽々現地まで行って登山を楽しんで、下山後は温泉で疲れを癒して、山賊汁に地酒を楽しめるなんて素晴らしいですね。

詳しくは、奈良交通株式会社のホームページをご覧ください→こちら

・車の場合

たかすみ温泉・たかすみの里に無料の駐車場があります。車の場合はこちらの登山口からが便利です。

・たかすみの里:奈良県吉野郡東吉野村平野835

ナビに上記の住所をセットしてください。駐車場から登山口まですぐで、綺麗なトイレがありました。(要トイレットペーパー)

・高見山地図

 

・たかすみ温泉

 

高見山登山ルート

実際に登ってきましたので、いつものように写真を交えての登山記録です。

今回、私は車でたかすみ温泉まで行きました。

たかすみ温泉全景。

到着時間は午前7時30分頃、日時は2018年1月2日です。

こちらを駐車場にお借りします。

朝早い時間にも関わらず、何人かの登山客が到着していました。

こちらの写真は、下山後に撮影したもので、車の台数も増えていますが、駐車場が広いので余裕があります。

綺麗なトイレも完備(要トイレットペーパー)で、登山前に用を済ませることができます。

たかすみ温泉はまだ開店していませんが、駐車場もトイレも利用することができました。

支度を整えて、登山口へ向かいます。

駐車場の奥の方から登山口に向かう道があります。

ほんの少し歩くと、橋があります。その橋を渡ったところが登山口です。

駐車場から5分もかかりません。たかすみ温泉は便利です。

登り始めは、勾配がきついので階段メインとなります。

焦らないで、ゆっくりと体を温めて行きます。

少し標高が上がると、雪が少し残っています。

少し下り道に入ります。沢を渡る為の鉄板の橋で滑らないように注意して進みます。

橋を渡り少し行くと、高見杉という立派な杉があります。

立派な高見杉・・・神様が宿っておられるのでしょうか?手を合わせて、登山の無事を祈り先を急ぎます。

高見杉の横には避難小屋があり、休憩できます。

徐々に標高が上がるにつれて、雪も増えていきます。

中腹あたりからは階段ではなく、なだらかな斜面を登っていく感じ。

少しひらけたところから見てみると、うっすら遠くの山々が・・・

ここら辺で地面一面が雪に覆われていますが、まだまだ登山靴で歩行可能です。

途中、登山道を塞ぐ、倒木がありますので注意して進みます。

高見登山口からのルート(緑)との合流部に到着。

私が登ってきたルートは(赤)です。

霧氷バスでくると、緑のルートで登って赤のルートで下るルートになります。

今回は、自家用車の為、赤ルートの往復となります。

熊出没注意!平野バス停の方から登ってきました。

合流部から、真っ白の世界が始まります。

霧氷ができています。

木の枝に着氷しているのがわかると思います。

揺岩を超えたあたりから、積雪とともに風が強くて、一部アイスバーン状態の場所が出てきました。

チェーンスパイクを装着して先に進みます。

積雪は5cmあるかないか・・・

霧氷の厚みも増して、氷の花が咲いているかのようです。

「海老の尻尾」です。摂氏0℃以下に過冷却した霧や雲の粒が樹木に吹き付けられて着氷し、風上側に伸びエビの尻尾のようになります。

頂上まではあとわずかです。

頂上に到着しました。頂上には避難小屋があり、屋上に展望台があります。

屋上の展望台の様子。

ご覧の通り、真っ白で景色は全くありません・・・風が強いです。

登ってきた登山道も真っ白・・・

反対側も真っ白・・・

かすかに見え隠れする景色もすごい勢いでガスが流れて真っ白に・・・

これで天気がよくて青空なら、空の青に真っ白な霧氷が綺麗で絶好の撮影会になったはずが・・・

まさかの一面真っ白の世界で、お目当の青空と霧氷はまたの機会になりました。

山頂には高角神社があります。八咫烏が祀られていて、この神社に参拝すると、首から上の病気が治ると信仰されていたそうです。

ここまで来れた事の感謝とまた来る事を約束のお参りをしました。

風が強かったので避難小屋で食事と休憩をしていると、あっという間にたくさんの登山客でいっぱいになったので下山しました。

高見山、なかなかの人気のようで、下山後の温泉を楽しみに登られているとお話していた方もおられました。

下山ルートは同じ道をくだりますが、軽アイゼンまたはチェーンスパイクは必要になります。

トレッキングポールあると、さらにいいですね。

今回の登山のコースと高低表です。

下から見ると、尖っていて勾配のきついイメージでしたが、実際に登って見ると、そこまで苦痛に感じることはありませんでした。

今回の山めし

山頂付近は、とにかく風が強くて、外で調理できる感じではなく、避難小屋で行うことに。

幸いにも、誰もいなかったので一番奥の風がこないところで食事と休憩をとることができました。

今回はアマノフーズの畑のカレーと尾西の白飯でカレーライスにします。

お湯を沸かして、尾西の白飯のパケージの内側の線までお湯を注ぎ、15分ほど待ちます。

カレーはお湯を入れて混ぜるだけの簡単フリーズドライなので、やることはお湯を沸かすことだけです。

15分後に器にできた白飯を入れてカレーをかければ完成です。

寒いと、色々と調理ができないので、簡単にできるのはありがたいですし、何より温かいのが嬉しいです。

味も申し分なしです!お豆が美味しかったです。

 

高見山まとめと雪山登山の感想

・関西のマッターホルンと呼ばれ、尖った頂上付近が特徴の高見山だが、思っていたより急勾配な登山道ではなかった。

・高見杉と頂上付近に休憩できる避難小屋がある。

・頂上の高角神社にお参りすることができた。

・霧氷が綺麗で、海老の尻尾を見ることができた。

・残念ながら、視界が悪く、山頂からの景色を見ることができなかった・・・

・登山口に温泉と駐車場があるのはとても便利。

*雪山登山の感想・・・登山学校の講習会で学んだ通り、服装はレイヤリングできるように、インナー・長袖Tシャツ・フリース・ライトダウンジャケット・マウンテンジャケットを持参しました。

登り始めは、汗を描きやすいので、インナーとTシャツでその上からマウンテンジャケットで登り、そこそこ体は温まりましたが、汗を描きすぎないようにゆっくり登りました。

もう一つの登山道との合流付近からは、気温も低く、寒さを感じたため、フリースを1枚プラスして保温しました。

この状態で頂上までは問題なく登れました。

頂上の休憩中にライトダウンジャケットをプラスして保温し、体はそれほど寒さを感じなかったのですが、手足の指先が寒くて痛かったです。

下山時に体が動くと指先の寒さと痛さはなくなりましたので、休憩中の指先の対策は何かしないといけないと思いました。

チェーンスパイクについては、いつ装着しようかと悩みながら登りましたが、ある程度地面が雪で覆われてきたら、装着するのがいいと思います。

なぜなら、悩みながら進んでいると、いきなりアイスバーン状になっている箇所が現れて、滑ってしまいました。

その状態の場所で片足をあげてチェーンスパイクを装着するのは、危険です。早目早目でいいと思います。

トレッキングポールは今回は使用していませんが、使用した方がいいと思いました。

他の登山客の方も、チェーンスパイクにトレッキングポールの方が圧倒的に多かったです。

関西の1000m級の雪山なら問題なくこの装備で登れると思います。

登山口では、「本当に雪あるのかな?霧氷見れるのかな?」といった感じで登りましたが、頂上付近はまさに雪山で吹雪。

景色は見えませんでしたが、雪山を満喫できました。

次回は、青空に白い霧氷をカメラに納めたいと思います。

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