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冬キャンプ、一酸化炭素中毒に気をつけよう!

先日のSNSなどで、キャンプ中に一酸化炭素中毒で死亡事故が起こったとの情報が流れました。まずは心よりお悔やみ申し上げます。

最近のキャンプブームや、手に入りやすくなった薪ストーブなどの暖房器具の充実で、真冬でもキャンプを楽しまれる方が増えて来ました。

そこで、今一度一酸化炭素中毒について一緒に勉強して見ませんか?きちんとした知識を得て、冬のキャンプを安全に楽しみませんか?よろしくお願いいたします。

まず、どういった事故が起きたのか見て見ましょう。

・事故内容

2015年の事です。

三重県で小学2年生の女の子がキャンプ用のテント内で燃やした炭で一酸化炭素中毒になり、3時間後に死亡が確認された。

家族がテント内で倒れていると119番通報があり、消防が家族4人を病院に搬送したが、小学2年の長女の死亡が確認され、他の家族は命に別条はなかった。家族は、自宅に隣接している会社のベランダでキャンプをしていた。

暖をとるため、練炭に火をつけて就寝。父親が明け方に自宅トイレに戻ったが意識を失った。夕方に意識が戻りテントに戻ると3人が倒れていた。

このような事件が実際におきています。

では、一酸化炭素中毒になる原因はどうゆうものでしょうか?

・原因

呼吸で肺に入った空気中の酸素は血液中のヘモグロビンと結合し身体あらゆる細胞に届けられます。酸素は、細胞内のミトコンドリアの働きで、人間が活動するためのエネルギーに変わります。

しかし、空気中に大量の一酸化炭素が発生した状況で呼吸すると、一酸化炭素は酸素の230~270倍、ヘモグロビンと結合しやすいため一酸化炭素ヘモグロビンになります。一酸化炭素ヘモグロビンは全身の細胞に運ばれ、細胞内のミトコンドリアの働きを邪魔をし、エネルギーとなる酸素も不足し、様々な症状を引き起こします。

酸素より、一酸化炭素の方がヘモグロビンと結合しやすいのです。

以上の事が原因となります。どういった症状なのか見て見ましょう。

・症状

急性一酸化炭素中毒。非常に高い濃度の一酸化炭素を吸った場合、気付く間もなく昏睡状態に陥り、そのまま一酸化炭素を吸い続けて死に至る場合もある。この場合、生存しても脳の障害が後遺症として残る場合もあります。

軽度の場合

めまい、顔のほてり、頭痛、吐き気、ぼうっとするなど風邪に似たような症状のため注意が必要です。

その他に、呼吸が苦しい、錯乱状態になる、麻痺、失神、発作、昏睡状態、呼吸不全など、自分ではわからないうちに中毒になってしまう。

一酸化炭素には、臭いも色もなく、おかしいと気付いた時には体に酸素が供給されず麻痺したような状態で動けなくなっている事が多い。

それでは、そうならないように対策を考えて行きましょう。

寒いから、テントの中で、ガスや薪、炭を使って調理をするなんてことは絶対に避けてください!テントのような狭い空間ではあっという間に一酸化炭素でいっぱいになってしまうでしょう。

意外かもしれませんが、バンガローやコテージでも一酸化炭素中毒で救急搬送されることもあるそうです。バンガロー、コテージだからと油断しないでください。

基本的に屋内に持ち込まない、使用は屋外でが鉄則です。

しかし最近では、薪ストーブをシェルター内に入れて暖をとる方法があり、人気になっています。一酸化炭素対策をしているといってもならないとは限りません。しっかり換気して、一酸化炭素警報器を必ず設置してくださいね。

狭いテントの就寝前にストーブで温める場合も気をつけましょう。

お手軽な価格の物もありますので、ぜひ一酸化炭素警報器を1台ご用意ください。

それでも、警報器に過信しないで、こまめな換気をお願いいたしますm(_ _)m

安全で楽しいキャンプを楽しみましょう♪