手間がかかるのも、夜を迎える儀式!ガソリンランタンとは?
前回は取り扱いも簡単でメンテナンスフリーで比較的手に入りやすいLEDランタンのお話をしましたが、今回は少し手間のかかるガソリンランタンについてお話します。
こちらが私が使用しているガソリンランタンです。コールマンのフューエルランタン295です。
ガソリンランタンの各部名称
各部位の名称です。
簡単に使い方を説明したいと思います。まず用意するものは・・・
ガソリンランタンを使う際に用意するもの
コールマンのフィルターファンネルです。こちらはランタンの下部にあるタンクに、ホワイトガソリンを注入するときに使います。フィルターがあるので不純物がタンクに入るのを防ぐ役割をするのと、ホワイトガソリンを注入する際に適切な量が入ったところで止まるので、入れすぎを防いでくれます。非常に便利ですのでフィルターファンネルは必須かと思います。
こちらはマントルと言って、この部分に火をつけて点灯させる部分になります。ランタンごとに使えるマントルが違うので、お持ちのランタンに対応した物を購入してください。あとで説明しますが、ランタンに装着後空焼きをして灰化させます。この灰化したマントルに溜まったガスに火がついて、その熱でマントルが発熱して発光する仕組みです。灰化したマントルは振動などで割れやすく、割れてしまうと交換しないといけないので、予備として複数枚持っておくと良いでしょう。
燃料はコールマンのホワイトガソリンが推奨されています。記載されているように、不純物が少ないので故障しにくいのも理由の一つです。
ファンネル、マントル、燃料が用意できたので、点灯方法を説明します。
ガソリンランタンの点灯方法
まず、燃料を入れます。タンクの蓋を開けます。
先ほどは、パッケージの画像でしたが、こちらがフィルターファンネルです。
フィルターファンネルをタンクに挿入し、ホワイトガソリンを入れていきます。この時にホワイトガソリンの口を上側にして注ぐと、ドバッと出てこないので安心です。
フィルターファンネルに注いだホワイトガソリンが入っていくのが止まったら、適切な量が入った合図です。大体8分目くらいが適量です。余ったホワイトガソリンをタンクに戻します。タンクの蓋を閉めて、燃料の給油はおしまいです。
次にマントルを装着します。ボールナットを緩めて、ベンチレーターを取り外して、ガラスグローブを外します。マントルはソックスのようになっており口部分に紐がついています。ガスが出てくるパイプにマントルをはめて、口部分の紐で締めて固定します。
私が使っているコールマンの295ランタンはツーマントルタイプですので、マントルを2個装着します。紐はむすんで、余った部分は切り取ります。これでマントルの装着は完了です。
空焼きをします。そーっとライターの火を近づけて空焼きします。あまり近づけすぎると穴が開いたりするので慎重に行ってください。
マントルが縮み、全体が灰色になれば空焼き完了です。ガラスグローブを元どおりにかぶせて、ベンチレーターも装着します。
これで、準備完了です。それでは点灯しましょう。
ポンププランジャーを左に回して(反時計回り)押し引きできるようにします。真ん中の穴は空気穴です。刻印の矢印の方(時計回り)は閉まります。
その真ん中の空気穴を親指の腹で塞ぎながら、ポンピング(押し引き)します。何回かポンピングしていると、硬くなってきてポンピングしくくなったら、空気穴を抑えたまま押し込み、時計回りに回して締めます。
このポンピング作業がしやすいのが、燃料タンクにホワイトガソリンが8空気が2の割合がちょうどいいそうです。このためにフィルターファンネルが役立つのです。
タンク内の内圧が上がったら、点火します
。
点火時は爆発しないか?とか、ちゃんとつくか?と少し怖くなりませんか?これからいう順番を必ず守ってくださいね。安全に点灯できます。
まず画像のように先にガスライターを点火し、ホヤの近くに持っていきます。
それからゆっくり、火力調整ノブを開けてガスを出していきます。すると爆発することなく点灯できます。先に火力調整の部を開け、ガスを出して、充満した状態で着火するから爆発するのです。なので、先にガスライターをつけて、徐々にガスを出すことを守ってください。
点灯しました。明るさが足りないとか、消えそうな時はポンピングをして安定させてください。
これで安定しました。あとは好みの明るさに調節してください。
まとめ
どうですか?少し面倒ですが、灯したあかりはあなたがつけたあかりなのです。電池を入れてスイッチを入れただけのあかりではありません。
LEDランタンでキャンドルモードという炎の揺らめきの再現をしてるのをご紹介しましたが、本物の炎は比べ物になりません。見ていて飽きません。
独特のガスが出てる音も雰囲気があります。
燃料にホワイトガソリンを使っている点やマントルが消耗品である点で、コストはかかりますが、自分で灯したあかりで夜を楽しむのも素晴らしいと思います。ランタンの構造が簡単なため、メンテナンスは必要ですが一生モノと言われるほど丈夫です。
おじいさんのランタンを引っ張り出してという話も聞きますね。
またコールマンにはその年のランタンというのを発売していて、シーズンランタンと呼ばれています。
もし手に入るのなら、自分の生まれた年のシーズンランタンを所有して使ってみたいですね。
コールマンが現在販売しているランタンも同じ使い方です。マントルはランタンにより変わりますので、必ずお使いのランタンにあったマントルをお求めください。
どうでしたか?めんどくさいと言っても、そんなにめんどくさいこともないです。慣れればなんてことないです。
ホワイトガソリンもマントルもホームセンターで手に入るので比較的導入しやすいと思います。
ただ、テント内で使う時は火災、一酸化炭素中毒にはくれぐれもお気をつけくださいね。
追記:私にキャンプの楽しみを教えてくださったFさんはコールマンのノーススターを愛用されてますが、めちゃくちゃ明るいですよ。私の使用しているランタンは逆輸入みたいです。実は緊急時にはガソリンが使えるんですよ。災害時にも使えますね。