ハンドルを自分で削って作る、ナイフのワークショップに参加しました。
とにかくカッコいいナイフだ!惚れた!と、そのナイフの思いをぶつけた記事「FEDECAのIt’s my knifeがカッコいい!私の物欲を刺激するその理由とは・・・?」で書いたように、憧れだったFEDECAのナイフを購入することになったのだが、私は不器用な人間で購入したはいいが、果たして自分一人で完成することができるのだろうかという不安があった。そんな不安をメーカーであるFEDECAのtwitter担当者さんにコメントで投げてみたら、近々直営店でワークショップをするということで、ありがたく参加させていただく事に。
今回は不器用な私でもFEDECAのIt’s my knifeを作ることができるのか、実際にワークショップで色々学んだ事をお伝えしたい。私のように、ナイフが欲しいけど不器用で作れるかどうか不安という方がいれば、是非読んで見てください。詳しい作り方はFEDECAのIt’s my knifeのHPにあるので、そこを参考にしてもらい、今回は私の不器用目線でどんな感じで作ったかをレポートします!
おしゃれな空間で、少人数でのワークショップ。
FEDECAの直営店がとてもおしゃれで感動したという記事、「ナイフだけじゃない!FEDECAの直営店The Blossoms(ザ・ブロッサムズ)」にもお店の事を書かせてもらったが、本当におしゃれなお店!場所は神戸のJR神戸駅からすぐの地下街デュオこうべにあります。
その店舗の中にワークショップスペースがあり、今回の参加者は3名でそのうち2人はフォールディングナイフ(私も)もう1人がクラフトナイフ。基本することは同じのようだが、それぞれのナイフに1人ずつ先生がついてくれました。
今回作るフォールディングナイフのキットと、道具がセットされています。
パッケージまでおしゃれなIt’s my knife!。ようやくこの時が来た!
このクラフトナイフをお借りして、ハンドルを削ります。横の木の棒は削り方の練習に使いました。練習はまず四角を削り八角形にして、さらに角を削り丸くするというもの。この練習でクラフトナイフの持ち方も教わります。ここのポイントはなるべく刃先を使うこと。いきなり本番に入らないので、基本的な削り方を練習できるのはありがたい。
その他、鉛筆、定規、ヤスリ、ウエスなど、道具もバッチリ用意されています。ここから、ワークショップが始まりますが時間は2時間半。教えてもらいながらの作業になるので、かなりバタバタ・・・写真も撮らないといけないのですが、他の方もいるので作業優先ということで、進めていきます。
ワークショップ開始!
It’s my knife開封の儀を行い、全ての部品があるか確認します。
ハンドルを仮止めするためにネジ類をはめて行きます。
反対側のハンドルをかぶせてネジで固定。ネジまわしも付属しています。この時のポイントがグイップのお尻側(今ネジを締めている側)のネジはしっかり締めること。反対側のネジはある程度締まればOK。これで削る準備が整いました。
これが、削っていく見本。左から1、2、3と番号がふってあり、まずは1の状態を目指して削って行きます。
先ほどの練習と同様に、四隅の角を削っていくので、目安となる線を鉛筆で書いていく。先生の教えでは、端から5mm内側に印をつけて線で繋ぎます。ここまで削るという線を書くということです。
こんな感じで線を書きます。この線があることで、どこまで削ればいいのかがわかるので、必ず書くようにします。あと削る時に注意しなければいけないのが、木目の流れに気をつけること。流れに逆らって刃を入れてしまうとめくれてしまう可能性があるので、注意です。
作業を進めているうちに、だんだんと削る事に慣れてきます。慣れてくると楽しくて、夢中になって作業に没頭して写真を撮るのを忘れてしまった・・・上の写真で削り見本の2のあたり。四隅の角を削ってできた角をまた削り、丸くしていきます。
3までとはいきませんが、だいぶ丸く削れてきました。時間の都合上、ここからヤスリがけをして整えていきます。
ヤスリをかけると、綺麗になる。この作業でへたくそな部分をリカバリーするのに必死に磨きました(笑)ここまでで2時間をオーバー。仕上げは時間外に突入したので一気にやりましたが、先生は急かす事なく丁寧に教えて頂いた。感謝感謝です。また、イニシャルをハンドルに打刻する作業も教えて頂き、ハンマーで打刻する力加減が難しいので、先生のお手本のハンドルを予行練習に使わせてもらうという、私の分は失敗させない心配りに、泣きそうになった。
ヤスリがけを終えると、仕上げパターンは2点から選べ、クルミ油でナチュラルな感じに仕上げるか、ワックスで使い込んだ味のある感じにするか選べます。私は、使い込んだ味のある方をチョイスしてみた。
いよいよ完成!
先生のおかげでなんとか完成!時間の関係でとりあえずの完成だけ写真を撮ってお店を後にした。改めて不器用な私が作ったハンドルのナイフを自宅で撮影したので見ていただきたい!
どうだろうか?色々粗があると思うが、初めてにしてはなかなかの出来栄えだと思う。このナイフは調理する際に切りやすいように刃を開いた状態で少し角度がついている。ほとんどのナイフはまっすぐなので、こういう工夫もありがたい。なにはともあれ、不器用な私にも作ることができた。よかった!
まとめ
ポイントのおさらいをしておきます。
・ハンドルのネジはお尻の方をしっかり締めること。
・クラフトナイフは刃の先の方を使って削ること。
・あらかじめ、削る部分を鉛筆で線を引き、わかりやすくしておくこと。
・木目の流れに逆らって刃を入れないこと。(めくれてしまう。)
以上のことに注意して作業すれば、問題なく完成します。では、初めて作ってみた私の感想でこの記事を締めくくりたいと思う。
最初は全然削れず難しかったが、刃の先の方を使うことや、木目の流れに逆らわないなどの先生に教えて頂いたポイントを実践しているうちに、慣れてきて作業スピードもUPした。削れるようになると楽しくて夢中になり、一通り作業を終えると「また作りたい!」「次はもっと上手く、カッコいいデザインのものを!」と欲がでた。
日常で木を削ることはあまりなく、とても新鮮。自分の作った愛着のあるナイフを手に入れる喜びと、木を削って作る楽しさまで与えてくれる素晴らしいナイフ。それが「It’s my knife!」。
不器用な私でも作ることができたので、私と同じように躊躇している方は、是非作っていただきたい。ワークショップも商品の代金のみで手取り足取り教えてもらえるのでお近くの方はおすすめ。
余談だが、すっかり木を削ってハンドルを作る楽しさを覚えてしまった私は、フォールディングナイフのハンドルだけのセットを購入して、もっとカッコいいのを作ろうと企んだのだが、今回作ったフォールディングナイフではブレードが長く、削る作業には向いてなさそう。ということで急遽、今回お借りしたクラフトナイフと同じキットを購入してしまった。また、クラフトナイフが完成した時はレポートするので、楽しみにしておいていただきたい。