山での素敵な景色を記録するために、重たいカメラを肩からぶら下げ登る
低山での登山を楽しむようになり、最初のうちは頂上ばかりを急いでいた私。その頃は写真はほとんど撮らずに、少し眺望のある場所でiphoneのカメラで簡単に撮影するだけでした。
とにかく登山では重たい荷物は持ちたくない。ただでさえ食事用や水分補給用の水を2ℓに簡単な食材と炊事道具に替えのウエアに雨具にとたくさんのアイテム。結構な重さが体にのしかかる。もっと道具もコンパクトに軽い物を求めるようになりました。
カメラを持っていくという事は全然頭に無く、iphoneに頼りきりの低山登山を続けていると、twitterで山岳写真家の方の素晴らしい写真が目に飛び込んできました。
美しい素晴らしい写真だったのですが、「綺麗な写真だなぁ」という感情より、「私もこんな写真を撮りたい」という気持ちが大きくなり、興味があって購入はしてたもののあまり使っていなかった一眼レフを持ち出し山に行くことに。
カメラを持つというのは不思議なもので、今までの頂上ばかり急いでいた登山から、風景をよく見て撮りたいものを探すようになった。涼しげな沢の周辺の鮮やかな緑の苔や淡い色の山の花。美しい鳴き声の鳥。
頂上を急ぐスピードが一気に遅くなり、その分素敵な風景を目にする機会が増えて充実感が増してきました。
ただ、前述した通り、重たい荷物を背負い重たいカメラを首からかけての登山は非常に疲れます。私みたいに低山で登山時間が少ない人間でも苦労してるのに、あの素晴らしい写真をあげていた山岳写真家の方は大変ではないのか?と疑問に思いました。
今回は、そんな重たいカメラをどのように携行すれば、体への負担が少なく登山を楽しむことができるのか調べて見ました。私のようにいわゆるプロの写真家では無く、登山を楽しむついでに素敵な写真を初心者用の一眼レフで撮りたいという人はたくさんいていると思います。そんな方の参考になればと思います。
目次
今までのカメラの携行方法
まず、今まで苦労していたカメラの携行方法。
ザックを背負い、カメラを首からかけただけのスタイル。私が山ですれ違う多くの登山者がこのスタイルで登っているのを見ていて、私と同じような悩みを抱えている人も多いのではないかと思います。
ずっとカメラ購入時についてたNikon純正のカメラストラップを使っていましたが、首に食い込んで痛かったので、ナチュラルカモのカメラストラップに変更しました。これで食い込みはマシにはなりました。
私の使っているカメラはNikonのD5300という一眼レフの中でもコンパクトなカメラでボディのみでおよそ530gで軽い方ですが、それでも登山でぶら下げているとじわじわと疲れてきます。
また、写真のようにただぶら下げているだけでは、登山中にカメラがぶらぶら動いて動きにくく、木などにぶつけてしまいます。
その為、HAKUBAのスリムフィットカメラジャケットを装着して、もし木などに当たってもカメラにダメージがないようにと使っていました。
ただ、いざっ!って時にジャケットを外したりするのが煩わしくシャッターチャンスを逃してしまいます。また登山中のぶらぶら動くのも解消されないので、体の負担は減りません。
結局腕をストラップに通して体の側面にカメラ本体を回してストラップのあそびがなくなるようにして携行する形に落ち着きましたが、先日問題が起こりました。
カメラを構えて、ファインダーを覗こうとすると違和感が・・・斜め掛けをしてストラップのあそびがなくなり、動くたびに体に擦れていたのでしょうか?接眼目当てを紛失してしまいました。
そんなに高価な部品では無いのですが、接眼目当てがないと撮影がしにくくなり、気分が上がりません。やはり斜めがけはよくないなと思いました。木々の間を歩く時に横に向けたカメラが木に当たることもありましたし・・・首に負担がかかっている状況にも変わりありません。
・カメラの重さやぶらつきからくる首の負担
・登山時のカメラがぶらぶらする事での動きにくさ
・木などにカメラが当たる
・斜めがけをすると体に擦れて部品が取れる恐れ
・カメラジャケットなどのカバーをすると、いざという時のシャッターチャンスを逃してしまう
以上のような現在の悩みを解決したいとあれこれ調べて見ました。
山岳写真家のカメラの携行方法を調べてみる
実際に山岳写真を取られているプロの方はどのようにカメラを携行しているのでしょうか、色々調べて見ました。
カメラがぶらつかない体に引き寄せれる速写ストラップ
速写ストラップとは撮影中はストラップを長くして撮影しやすく、撮影後はストラップの長さを短くして体に密着させて、カメラのぶらつきを無くしてくれる優れもので、山岳写真家の方以外でも使われている方が多いストラップ。
主な商品では、ダイアグナルのニンジャストラップやARTISAN&ARTISTのイージースライダー、ピークデザインのSLIDEがあります。
ニンジャストラップは価格もそんなに高くないので、導入しやすいです。撮りたい時にストラップを伸ばしてサッと撮影し、移動中はストラップを短くしてぶらつきを抑えて行動しやすいので動作的にはとてもシンプルで、シャッターチャンスを逃すこともなさそう。
ただ懸念されるのが接眼目当てが体に擦れて紛失しないかの不安が残ります。接眼目当て自体がそんなに高いものではないので、いくつか予備を持っていれば問題は解消されそうです。他に落ちたり外れたりしそうな部品は接眼目当てしか見られないので、予備を持つということはありといえばありです。ただ、首にかけているので首への負担は解消されません。
ストリートとかフォトウォークの時なら非常に使いやすくていいと思います。
バックパックホルスター
カメラの三脚穴にアタッチメントを取り付け、ザックのショルダーストラップに取り付けたホルダーに脱着させるというアイテムがバックパックホルスターです。別名カメラクリップとも呼ばれています。
主な製品ではピークデザインのキャプチャー
ザックのショルダーストラップにカメラが固定できるので、ぶらつきも無く、首への負担がないのが最大の特徴。ワンタッチで脱着が可能なのでシャッターチャンスにも素早く対応できそうです。
色々見て見ますと、ホルダーを腰のベルトにつけて腰でカメラを固定することも可能だとか・・・
これぞ求めていたカメラの携行方法ではないか!と思いましたが、値段が少々張ります。プロの写真家なら惜しむことはないと思いますが、アマチュアな私にはすんなりと手が出ない価格です。ですが、今のところ悩みの解決に一番近いのがこのバックパックホルスターではないかと思います。
カメラ用のウエストバッグ
登山用品メーカーのモンベルのカメラウエストバッグを使うというのも考えられます。
ただ、シャッターチャンスを逃してしまいそうで、私自身の選択肢の中にはないです。首への負担は解消されますが、出し入れに手間取りそうです。ウエストバッグの割にカメラに特化している分、価格もそれなりにします。
カラビナを使ってショルダーストラップ部にカメラを固定
先ほどのバックパックホルスターを見ててふと思いついたのでやって見ました。
ザックのショルダーストラップ部のノースフェイスのロゴのすぐ下にプラスチックの丸いホルダーがあります。ここにカラビナでカメラを固定しようという魂胆。
カメラのストラップにカラビナを装着。このカラビナでザックのショルダーストラップの黒いホルダーに引っ掛けて固定します。
装着完了。首の負担もなく意外にも快適です。ただ動くとカメラのぶらつきはありますがそんなに気にならない程度。
カラビナで引っ掛けているだけですが、いざ撮影しようとするとカラビナを外すのに手間取ります。カメラの位置はいいのですがカラビナの位置が少し高いために外しにくいのですね。
費用をかけずにカメラを携行できるのでは?と一瞬テンションが上がりましたが、そんなにうまくはいかないものですね。
登山写真家の方の中でもカラビナを使って工夫してカメラを携行されている方もいらしゃるみたいで、ここら辺は経験して改善して自分の使いやすいように工夫されているようでした。
悩みの解決に向けて
色々と登山におけるカメラの携行方法を調べて見ましたが、便利なアイテムを使われている写真家の方が多いように思います。
今回は4つのアイテムを調べて見ました。
・速写ストラップ・・・価格が安いが、ストラップを短くした際にカメラが体に擦れ、接眼目当ての紛失に不安。首にも負担が。
・バックパックホルスター・・・ザックのショルダーストラップにカメラを固定できる理想的な携行方法。価格が高いため中々導入に踏み切れない
・カメラウエストバッグ・・・ウエストバッグの割に価格が高め。シャッターチャンスを逃してしまう恐れも。
・カラビナでザックのショルダーストラップのホルダーに固定・・・費用がかからないのでGoodだが、少しぶらつく。脱着しにくくシャッターチャンスを逃してしまう恐れがある。
以上が私の感想で、導入したいのはバックパックホルスター。首にも負担がかからず、カメラがぶらつかない。脱着もスムーズでシャッターチャンスを逃さない!素晴らしいアイテムだと思います。
ただ少々お高い。でも快適な撮影登山が可能になるのであれば頑張って導入したい・・・
今回は登山で快適にカメラを携行する方法について、色々調べて見ましたが、私の悩みが少し解消されそうで、今後の撮影登山が楽しみになりました。
アイテムを導入するまでの間はカラビナ固定法で撮影を楽しもうと思います!
次の記事は・・・
今回は登山時の快適なカメラの携行方法について調べて見ましたが、美しい自然の写真を撮影したいとカメラを持ち出して登山をした記事です。秋のススキの綺麗な山に登ったのですが、写真の腕はまだまだですね。素敵な写真が撮れるようになるのはいつのことやら・・・