平成30年9月4日(火)台風21号が関西を直撃!
25年ぶりに非常に強い勢力のまま、関西に上陸した台風21号。今までに経験したことの無い風の強さに、「正直ナメていた。」「恐怖を覚えた。」というのが、私の本音でした。
そして、暴風の影響で長時間の停電と断水を経験する事になり、「あーしておけばよかった・・・」とか、「これは、やっておいてよかった!」という点が自分の中で出てきたので、今後の為にまとめておこうとおもいます。
アウトドアを趣味としているので、アイテムで停電でも対応できた事もあります。どこかで、それらのアイテムがあるので、自分は大丈夫!楽勝でやり過ごせる!と思っていた部分はありますが、実際に経験すると精神的に参った事もあります。
経験しないと対応できない部分もあるので、この機会に台風や天災の対策についての考えをまとめておきます。
みなさんにも、今後の台風などの自然災害の備えの役に立てばうれしいです。
目次
台風接近から停電と断水の復旧まで。
・9月4日 台風が関西に上陸するルートを通ることから、仕事は休業。(前日の9月3日に確定。)
・9月4日13:00頃より雨風が強まる。
・9月4日13:45 風が非常に強く、窓の外を見ると色々な物が飛んでいた。
・9月4日13:51 停電
・9月4日13:57 iPhoneのアプリでラジオを聴きながらtwitterで情報収集をはじめる。

・9月4日 14:23 外で大きな音がしたので、窓から見ると、駐車場の木が折れた。(結構太い木)
木がパキッと折れた。俺の車に飛んでいかないでね😭
お願いします😭 pic.twitter.com/DKjwmvmsUU— ナオ@Outdoor-press (@PressOutdoor) 2018年9月4日
・9月4日 16:23 雨や風はおさまってきた。暗くなってきた為、夕食の準備をする。
停電復旧しないから、完全に真っ暗になる前に食事を済ませておこう。
こういうときはLEDランタンがイイネ。
しかし、暑い😭 pic.twitter.com/udd98oG80c— ナオ@Outdoor-press (@PressOutdoor) 2018年9月4日
・9月4日 17:00 冷蔵庫、冷凍庫の確認。まだ冷えていて、氷はとけていない。
・9月4日 17:01 食器を洗おうとしたら、水が出ない。断水に気づく。(16時頃は出た。)
・9月4日 23:55 ストックしてあった水がなくなる。(2リットル2本)
・9月5日 6:00 停電、断水続く。冷凍庫の氷がとけてきたので、外に出す。
・9月5日 13:51 停電、断水24時間経過。
・9月5日 15:24 停電、断水復旧。
私が住んでいる住居環境。
場所:大阪府南部
住居:築56年 マンション 5階建の5階 2DK 給湯器以外は全て電気。
築56年の古いマンションですが、綺麗にリノベーションされていて、気に入って住んでいます。もう5年くらい。
給湯器はガスで、それ以外は全て電気です。キッチンはIH調理器が1つあります。
停電、断水中のすごし方。
停電、断水中の行動と、使用したアウトドアアイテムについて、まとめてみました。
情報収集。
テレビの電源が突然切れて、停電に気づきました。引き続き情報がほしかったので、iPhoneのradikoというアプリでNHKのラジオを聞きました。
あと、twitterでも情報収集しました。画像や動画で被害がわかりやすかったです。関西空港連絡橋にタンカーが衝突した動画なども見れたので、情報を収集するのには、twitterはもってこいです。
どこどこで、停電が復旧したとか、ここはまだ停電してるとか、コンビニやスーパーの開店状態も知ることができました。
電気関係。
たまたま、モバイルバッテリーが充電されていたので、iPhoneは電池切れにならずにすみました。

私は、通勤も仕事も車なので、モバイルバッテリーはふだん持ち歩かないのですが、アウトドアの時に使う為に購入しました。前回のキャンプから結構経っていて、バッテリーを放置しっぱなしはよくないとおもい、放電して満充電してたところでした。運が良かった。
もしなければ、雨風がおさまるのを待ってから、車で充電やテレビを見ればいいかなと思いましたが、今回の台風21号は車もひっくり返ったり、吹き飛ばされたりする被害や、飛ばされた物によっての被害も多かったので、車の電源をあてにすることはできないです。なので、モバイルバッテリーは必需品だという認識を今回持ちました。
あかりは、キャンプでいつも使っている、ジェントスのLEDランタンを使用しました。ジェントスのLEDランタンはたくさんありますが、その中でも私が使っているExplorer SOL-013Cはコンパクトなのに明るいので、これひとつで部屋が明るくなります。

部屋を移動するのにも、持ち運びやすく、防水もしっかりしているので、もし断水していなければ、夜間に浴室で水シャワーを浴びる事もできます。
購入して3年以上経ちますが、電池をかえたことがないくらい、電池の持ちがいいです。いい機会なので、電池の交換をしておきました。電池は単一電池を3本使用です。電池のストックもしておきましょう。

冷凍庫、冷蔵庫も機能が停止しているので、腐りやすいものは、冷凍庫に移したりして、食材の保管に気を使いました。

また、停電が長時間になると、氷がとけて水浸しになる恐れがあるので、氷がとけだしたら、すぐに外に出すなど、こまめに確認して対応しました。
24時間の停電でも、一部の食材がだめになりましたが、最小限にとどまったと思います。
調理関係。
台所にはIH調理器しかないため、山やキャンプで愛用している、イワタニのジュニアバーナーを使用して、フライパンで肉を焼いたり、水を沸かしたりしました。

普段から、イワタニのジュニアバーナーをよく使うので、CB缶のストックは普通の家よりあるかな?と思います。台所がガスコンロではないので、炎が使いたい時(スルメを炙ったりとか)の為によく使う事が理由です。

今回は冬のお鍋に大活躍のカセットコンロもつかいました。
水関係。
まさか、台風で断水するとは思ってもいませんでした。地震なら、水道管の破裂などが考えられますが、台風での断水はまったく頭になかったです。

備蓄していた水2リットル2本しか無くて、非常にこまりました。
一番困るのがトイレ。トイレって一度流すと大量の水を消費します。小なら、何回かに一度流す事で対応できますが、大はさすがに無理です。
家族が多いと、使う水の量も増えます。
飲料水については、夏場の為に、麦茶をたくさん作って冷やしてあったので問題はありませんでした。
今回の断水の原因は、停電によりポンプが動かなった事によるものです。
マンションや団地の方は、台風が接近してきたら、まず水を確保する事を優先してください。
空調関係。
停電でエアコンはもちろん、扇風機も使えません。台風の為、雨風が強い状態で窓も開けられない状態で、非常に蒸し暑く不快でした。
台風が通過した後も、時折激しい雨が降ったりしたので、窓を開けたり閉めたり。夜寝る時は、窓を開けたまま寝ることができない為に、非常に寝苦しい思いをしました。
冷凍庫にあった、氷枕で寝ましたが、すぐに目が覚めてしまい、まともに睡眠はとれませんでした。
また、断水の為にシャワーを浴びる事が出来ず、非常に不快でした。

身体は、ボディペーパーで拭いて、少しはスッキリしましたが、髪の毛を洗えないのは辛かったです。やはり、水は大事です。
今回の台風の停電と断水で困った事。
停電と断水で困ったことは・・・
・エアコンや扇風機が使えなく、雨風で窓も開けられないため、蒸し暑さでかなり不快な状態が続いた。
・断水のために、トイレの使用が制限された。
・シャワーを浴びることができないため、蒸し暑さでかなり不快な身体のまま、寝苦しく、十分な睡眠がとれなかった。
・冷蔵庫、冷凍庫が使えないために、いくつかの食材がダメになった。
・付近のスーパーやコンビニも停電で閉店しており、買い物が困難。(停電が復旧しても、開店までに少し時間がかかっていました。)
今後の停電、断水に対する対策。
今回の停電と断水を経験して、今後の対策をあげます。
・日頃から、モバイルバッテリーの管理をきちんと行う。(満充電にしておく)
・LEDランタン用の電池のストック管理。
・CB缶の在庫管理。
・台風が接近してきたら、まず水をためる。(お風呂、バケツ、ジャグ、タンク、ペットボトル)
・ボディペーパーの予備の購入。
・電池で動く扇風機の購入。
・台風接近時はなまものは購入せず、パンやおにぎり、カップ麺などの日持ちする食料品を多めに買っておく。(いつ停電が復旧するかわからないため。)
まとめ。
まさか、こんなに被害がでるとは思ってもいなく、軽く思っていて、全然備えをしていませんでした。自然災害を軽くみていた事をまず、反省しました。
今まででは考えられないような事が日本各地でも起きています。もう、想定以上の事は当たり前に起きると思わないといけません。
この台風21号の直撃から2日後の9月6日には、北海道で震度7という非常に強い地震が起こり、被害もでています。
自然災害への認識をかえて、対応できるように備えておかなければなりません。
私が今回の台風で、停電、断水を経験した事で、自分の認識が甘かった事に気づけたので、通常の生活に戻った今では、「これくらいの被害で、自然災害の認識の甘さがわかり、真剣に対策しないといけないと思えた事はラッキーだった。」と思っています。
人は、テレビの先の被害を見て、恐れても、「自分は大丈夫、ここは大丈夫。」と心のどこかで思っているとおもいます。
ここ、大阪も台風はよく来ますが、今回のような被害がでるとは、全く思っていなかった人は多いと思います。
今回の経験した事と対策を、この記事を読んでくださっている皆さんと共有したいと思い書きました。
ここまで読んでいただいているあなたなら、今回のような台風による停電や断水にあっても対処する事が可能だとおもいます。
もう一度おさらいします。
・モバイルバッテリーの管理の徹底。
・台風が来る前に水をためておく。
予備電池の在庫管理。
・日持ちする食料品を台風が来る前に多めに買っておく。
・CB缶の在庫管理。
・ボディペーパーの在庫管理。
・電池で動く扇風機の購入。
以上の準備を速やかに行うようにしましょう。
台風の停電により、ポンプが動かなくなり、マンションや団地などの集合住宅では断水します。水がない事は、精神的ダメージにつながります。水の確保を最優先にお願いします。
アウトドアを趣味で楽しんでいて、色々な便利アイテムを持っているので、停電になっても私は大丈夫って思っていました。
しかし、停電や断水の時間が長くなるにつれて、疲れてきます。キャンプ場でキャンプしているのと、全然違います。
キャンプが趣味でアイテムもそれなりにあって、停電でも楽勝ー!ってずっと思ってたけど、実際は結構メンタルがやられた。
普段の便利な自宅が、何も機能しないショックを今後も忘れないと思う。— ナオ@Outdoor-press (@PressOutdoor) 2018年9月6日
普段便利に使っていて、心落ち着く我が家が何にも機能しなくなります。
その心のダメージも備えあれば、減らす事ができると思います。
実際に経験してみないと、自然災害への認識は変えにくいと思いますが、この記事を通して、あなたの心の片隅にひっかればなと思います。
最後に、台風21号および北海道の地震で大変な被害にあっている皆さんに、お見舞い申し上げます。少しづつになると思いますが、早く復旧することを祈ります。