鉄板というアイテムがこれからのアウトドアクッキングを変えていく。
アウトドアアクティビティの中でも重要で楽しみなのがクッキング。みなさんも色々な調理器具で思い思いのアウトドア料理を楽しんでおられると思います。炭火を起こしてその上に網をのせて肉を焼く簡単なものや、ダッチオーブンを使った少し凝ったオーブン料理など、最近では様々なアウトドア料理があります。
そんなアウトドア料理の中でも鉄板料理ってあまり見かけません。同じ焼くという調理法なら圧倒的に網を使ったものが多いです。
鉄板料理といえば日本ではポピュラーで、お好み焼きやもんじゃ焼き、肉や魚介類を焼いた高級料理店も存在するほど、私はその魅力を知っていますが、アウトドア料理の調理に鉄板を取り入れる事はありませんでした。
ところが今回、焚火缶やロケットストーブでおなじみの「遊火人(あそびと)」さんから、アウトドアで使える鉄板「遊火パン」が発売されます。この「遊火パン」でアウトドア料理に鉄板料理を取り入れる事ができることはもちろんですが、ただの鉄板ではない、遊火人さんのこだわりが詰まった素晴らしい鉄板です。
「遊火パン」の紹介の前に「遊火人(あそびと)」さんの紹介をさせてください。「遊火人」さんはNPO法人ロケットストーブ学火舎(まなびや)さんが立ち上げた新ブランドです。
【「最近火を見ましたか?」とても便利になった世の中で、いつしか「人」が「火」を扱えなくなっていませんか?そして、火を使ったエコな暮らしの「知恵」と、もしもの際には自分を助ける「力」に変えていきたい。学火舎(まなびや)は「火に還る」きっかけを、身近な道具を使った「遊び」で届けます。】学火舎さんのHPより
遊火人さんのアイテムはワクワクするアイテムばかりで、私が2年前に大阪の万博記念公園で開催された、アウトドアフェスに出店されているのを見たのが初めでした。ペール缶を使った焚火缶を見たときにびっくりしたのを思い出します。
今年のアウトドアフェスにも出店されていて、たくさんのお客さんで賑わっていましたが、2年前とは少し違っていました。火を効率よく燃やすロケットストーブだけでなく、そこで使う事ができる道具まで製品化が進んでおり、さらにワクワクしました。
そんな火の回りで使える物といえば、野菜や肉を美味しく焼く事ができる素敵な「遊火パン」。その魅力についてご紹介しましょう。
厚さが重要な鉄板
鉄板のサイズはおよそ、たて19cmよこ13.5cmで重さが1kgほど(全てOutdoor-Press調べ)で、鉄板なので色々な隙間を利用して持ち運べるサイズになっています。バックパックにも入るので、トレッキングにも持って行くこともできます。ただの平たい鉄板ではなく曲げ加工が施されていて、鉄板を揺すったりした際に食材が落ちにくいようになっています。
そして、鉄板を語る上で最も重要なのが「鉄板の厚さ」。なぜ、鉄板の厚さが重要かというと、鉄は熱伝導率が低く蓄熱性が他の金属と比べて高い素材で、簡単にいえば温まりにくく、冷めにくいので熱を溜め込む事ができます。さらに鉄板は厚ければ厚いほど冷めにくいのです。そしてその熱伝導率と蓄熱性が食材を美味しく焼くメリットをもたらせてくれます。
厚い鉄板は、熱源の熱をダイレクトに伝える事がなく、ほぼ均一に鉄板の上の食材に伝え、鉄板に溜め込んだ熱を安定して伝え続ける事ができます。厚い鉄板はすぐに焦げてしまう食材でも美味しく焼く事ができます。遊火パンの厚さはおよそ4mm。この厚さが食材を美味しく焼く秘訣です。
付属のハンドルにもこだわりが
ステンレスを職人さんが丁寧に曲げて、溶接して美しく仕上げたハンドルは軽いのにしっかり作られています。
溶接の熱で綺麗な虹色が出ています。こういう焼き色が私も好きなので少し見とれてしまいました。取り外しができるようにハンドルを別に作ってあるので、収納もかさばらずにできてありがたいのですが、それだけではありません。
鉄板には2ヶ所ハンドルの差込穴が開けられていて、左の画像のように(スマホの方は上の画像)ハンドルを装着すればウインナーなどを転がして焼く時に、落とす事なく焼く事ができ、右の画像のように(スマホの方は下の画像)ハンドルを装着すると、油の多い肉などを焼く時に余分な油を落としながら焼く事ができます。
裏からみた画像ですが、これはハンドルをしっかりと差し込んだ状態です。しっかり差し込まれているので、野菜を炒めたりするのにハンドルを持って鉄板を振って使う事もできます。
ハンドルをひっくり返して差し込むと、ハンドルがちょっとだけ鉄板にかかった状態になります。強火で焼いている時に鉄板だけ火にかけて、焼けてきたらハンドルを鉄板にちょん掛けして鉄板を違う場所に移動する事ができます。
*遊火人 「遊火パン」(ハンドル付き) 4,000円(税別)*
色々な使い方ができる「遊火パン」に職人さんの技で美しく作られたハンドル。使う人が便利に色々と使えるように工夫がされていて、そしてシンプル。この鉄板であなたは何を焼いて楽しみますか?キャンプや登山で高級鉄板料理を気軽に楽しんで見てはどうでしょう?そして色々な物を焼いて楽しんで行くうちに、シーズニングが自然に進んでいき、錆びることのない味わい深い鉄板に育てることを楽しむ事ができます。この点は、鋳物で真っ黒のスキレットにはない楽しみです。
食材を美味しく焼けて、鉄板そのものも味わい深く育てられる、しっかりした一生モノのあなただけの鉄板です。何を焼こうか考えるのもワクワクし、所有欲も満たしてくれる「遊火パン」。このワクワク感を味わってみてください。
そして、「遊火パン」をさらに所有欲を満たし、料理の幅を広げるアイテムがオプションとして発売されます。
*遊火人 「遊火パン」専用革グリップ各色 2,000円(税別)*
こちらも革職人さんが丁寧に仕上げた一品で、さらに「遊火パン」の所有欲を満たすアイテムです。
2枚の革を縫い合わせていますが、合わせ目を職人さんが丁寧に仕事して1枚の革に見えます。革の切断面をコバというのですが、職人さんの細かな技法が施されて、2枚の革が1枚の革に見えるように削って、磨いて、塗られた見事なコバ処理がされています。この点も所有欲を満たしてくれるポイントであり、耐久性の向上にもつながります。
色は2色用意されており、この革グリップも使えば使うほど味が出てくるアイテムです。ハンドルに革グリップを装着するとすごくおしゃれですよね?とても相性がいいので革グリップも合わせて使って見てください。
*遊火人 「遊火パン」専用ギョーザ蓋 2,500円(税別)*
鉄板といえば餃子!この専用ギョウザ蓋があれば、焼くだけでなく「蒸し焼」が可能になり、鉄板料理の幅がさらに広がります。
「遊火パン」専用なので、サイズはぴったり。ギョーザ蓋という名前ですが、ギョーザだけじゃなく貝類を蒸し焼きにしたり、色々使えます。この蓋のおかけで色々なレシピが増えますよ。
遊火人さんにお邪魔して色々とお話を伺ってきたのですが、実際に「遊火パン」でギョーザを焼いてご馳走していただきました。鉄板ギョーザならではの皮がパリッ!としてて中はジューシーなギョーザでした。鉄板で焼いただけなのにびっくりしました。
「遊火パン」の実力はまだまだこんなものではないはず。引き続き魅力を追っていきたいと思います!なお、発売日と販売方法が決まり次第当ブログ、SNSでお知らせします!
*Amazonで発売中です!
遊火人さんが、焚き火をテーブルで楽しむことができるミニ暖炉「こばこ」をクラウドファンディングで販売いたします!サポーターの数は2018/4/18現在102人と目標の1165%という話題の人気アイテムで2018/4/26の23:59までサポーターになることができます!日にちがわずかしかありませんが気になる方は遊火人さんのプロジェクトページ→こちらまで。
画像は遊火人さんのプロジェクトページよりお借りしました。
今回お邪魔した遊火人さんのHPにも素晴らしい道具がたくさんあります、ぜひご覧ください。