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登山レポ

南大阪のローカル線「水間鉄道」で行く。もみじの山「神於山」

大阪南部を走るローカル線で行く、紅葉フォトトレッキングのススメ。

こんにちは!ナオ(@PressOutdoor)です。今日もお読みいただきありがとうございます。

今年は11月だというのに暖かい日が続き、例年より紅葉が遅れているようですが、この先は一気に冷え込む日があり本格的な冬に向かっていきそうで、紅葉の色づきも期待できることでしょう。

紅葉といえば、有名なスポットがたくさんありますが、どこも人でいっぱいですよね?私は、写真を撮りたいのであまり混雑したところは避けたいと思ってしまいます。

どこかに穴場スポットがないかな?っと探していると岸和田にもみじがたくさんある低山があることがわかり、実際に行ってきました。

標高もあまり高くない山ですので、紅葉フォトトレッキングだけではプランとして少し寂しいので、前々から気になっていた、大阪南部の貝塚市を走るローカル線の「水間鉄道」を利用して、少し旅気分を味わおうという企画。

登山好き、カメラ好き、鉄道好きな方はもちろん、紅葉の穴場を探しておられる方に読んでいただきたい記事です。

・今回の紅葉フォトトレッキングプラン

水間鉄道貝塚駅→(ローカル線・水間鉄道を楽しむ)→水間観音駅→水間寺(紅葉撮影スポット)→神於寺(紅葉撮影スポット)→神於山(ライトトレッキング・紅葉撮影スポット)→水間観音駅→水間鉄道貝塚駅

南大阪のローカル線「水間鉄道」

紅葉ライトトレッキングの出発は水間鉄道貝塚駅から。すぐ隣には南海電車の貝塚駅があり、大阪の南海なんば駅より急行でおよそ30分でアクセスできます。(南海貝塚駅には特急は止まりません。)

日曜日のお昼どき、人もまばらでした。

・水間鉄道

水間観音への参詣鉄道として経営。貝塚駅ー水間観音駅間の5.5kmを結ぶ。
全線単線で交換駅は名越駅のみ。
途中の清児駅(せちご)から和泉山脈を超えて、和歌山県粉河町(現・紀の川市)まで連絡する計画があったが消滅。
運賃:貝塚ー水間観音 290円(pitapa使えます。)

しばらくすると、電車が入線してきました。電車の本数は1時間あたり3本。少ない時間帯でも2本あるので、電車を逃しても待ち時間は20分ほどで、まずまずの本数だと思います。

和泉山脈に向かって進む水間鉄道。幻に終わった和歌山方面への連絡があればどうなっていたのか考えるのも面白い。

出発した電車の車内は数名のお客だけ。先頭の車窓から貝塚の街を見る。関西空港が近い割に、外国人観光客の様子は見られませんでした。観光客は貝塚を通り越して、大阪市内へ行ってしまうんだろうなと思いながら、運転台に目をやると・・・

歴史を感じる運転台。最近はデジタルの運転台ばかりなので懐かしい。

男の子なら、電車に乗ると一番前で夢中になって見ませんでしたか?

途中のS字カーブも、ピシッと制服に身を包んだベテランの運転手さんが丁寧に電車を走らせます。ワンマンなので、扉の開閉や安全確認も全て一人です。

貝塚駅と水間観音駅の間は5.5km。あっという間に終点の水間観音駅に到着。

水間鉄道が走っているところを撮影したい方は、貝塚駅側は住宅地を抜けるのでほとんど見えにくいので、三ツ松・三ヶ山口・水間観音の沿線がいいと思います。

ヘッドマークがオリジナルになっているのがおわかりですか?7日間1万円でオリジナルのヘットマークをつけて運行しているようです。

こちらはお子さんの3歳の記念のようですね。面白い企画です。

紅葉フォトトレッキングスタート

水間観音駅からは徒歩で大阪府貝塚市・岸和田市の山手をぐるっと歩くルートになります。総距離およそ14kmほどになります。

途中の神於山の標高は約296mでそれほど高い山ではないので、ハイキング気分で楽しめます。日頃運動していない人でもゆっくりまわることができます。

では紅葉フォトトレッキングスタート!

水間寺

・水間寺(水間観音)

大阪府貝塚市にある天台宗の寺。水間観音の通称で知られている。
大阪みどりの百選に先手されている。
新西国三十三箇所第4番札所。

水間寺の紅葉は色づいていました。

本堂では七五三のお参りで人がたくさん。天井に吊るされた提灯が綺麗でした。

水間寺のもみじは本数が少ないためサクッと撮影して、神於山を目指します。

神於寺

水間寺からゆっくり歩くいておよそ45分で神於山の麓の神於寺に到着です。

・神於寺

神於山の南の麓に位置する天台宗寺院。神於山は神体山として崇敬され、山からは弥生時代の流水文銅鐸が出土しています。

 

規模は大きくなくこじんまりとした印象の神於寺。とても趣のあるお寺です。

こちらの紅葉はまだ少し早い様子。これからが本番といった感じです。

神於寺の境内の奥に神於山への登山道があります。

神於山(こうのやま)

・神於山(こうのやま)

大阪府岸和田市にある独立峰。標高は296m。
山容が美しく、古代より「神の於わす山」として崇拝されている。

神於寺の奥から続く登山道。

きちんと舗装されているので、登山道というよりは遊歩道といった感じ。スニーカーで十分登れます。

この登山道沿いにも、もみじの木がたくさんありますが、まだまだ時期早々といった感じ。この記事がUPされる11月25日あたりは、ちょうど良い見頃を迎えていると思います。

標高もあまりない山なので、すぐに山頂へ到着。展望台で昼食をとります。

展望台からは、大阪湾、その向こうに神戸の街、手前には神於山の紅葉と素晴らしい景色がご褒美として待っています。

この日は、出発時は快晴でしたが、神於山到着時には厚い雲に覆われてしまい、少し残念。

紅葉が色鮮やかに染まり、空も青空の日なら素晴らしい絶景となることでしょう。

まさに、これから紅葉のシーズンを迎える神於山。お近くの方は是非足を運んで頂きたい穴場紅葉スポットです。

車でお越しなら、国道180号線(大阪外環状線)沿いにある道の駅愛彩ランドからすぐにアクセスすることができます。(向かいの山です。愛彩ランドで旬の農産物をお土産購入することもできるのでオススメです。)

神於山を下山し、水間観音駅を目指します。

岸和田には以外にもたくさんのみかん園があることを知りました。ちょうど紅葉のシーズンとみかんのシーズンが重なっていますので、お時間がある方はみかん狩りを楽しんで見てはいかがでしょう?

www.city.kishiwada.osaka.jp
こちらもご覧ください!
北阪町観光農場 – 岸和田市公式ウェブサイト
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/36/kitasaka-kanko-nojo.html

のどかなみかん畑を見ながら、夕暮れの道をのんびり歩き、水間観音駅到着。

パリッと制服を着こなした、ベテラン運転手さんの丁寧な運転で貝塚駅へ。夕方はたくさんの人が利用していました。水間鉄道、貝塚市民になくてはならない大切な市民の足と感じて、今回のフォトトレッキングは終了です。お疲れ様でした。

紅葉フォトトレッキングまとめ

いかがでしたでしょうか?紅葉フォトトレッキング。鉄道X紅葉という写真も撮りたかったのですが、水間鉄道は建物が密集していてスポットがなかったのが少し残念でした。

水間寺は立派なお寺で、紅葉の色づき具合も良く、撮影に没頭できてよかったです。

神於寺と神於山の紅葉はこれからが本番!たくさんのもみじの木がありますので、一気に色づくと色鮮やかな美しい世界になると思います。

先ほども書きましたが、神於山展望台からの眺めは抜群で、青空と海、紅葉のコントラストが見られる最高のロケーションです。

有名紅葉スポットより空いていて、じっくりとトレッキングや写真撮影が楽しめる山ですので、オススメです。お近くにお住いの方は是非行ってみてください。

編集長
編集長
今回は、ローカル線を楽しもうという要素と紅葉の写真撮影、トレッキングと盛りだくさんな内容になったので、歩く距離が14kmほどと少し長めになっています。
歩くのに自信のない方はお車でもアクセスできますので、ぜひ行ってみてくださいね。