初の四国登山遠征で日本百名山の「剣山」に登ってきました!
こんにちは!ナオ(@PressOutdoor)です。今日もお読み頂きありがとうございます。
今年のGWは超大型10連休で、年号も「平成」から「令和」に変わるという、特別な連休になりましたね。私もフルに10連休にはならなかったのですが、それでも充分なくらいのお休みを頂きゆっくりする事ができました。
そんな改元を迎えるタイミングで思ったのが、「平成」最後に登った山が日本百名山の「伊吹山」だったので、「令和」最初に登る山も日本百名山に選定された山にしたいという事でした。
どこに行こうかと、色々考えましたら海を挟んでお隣の四国地方にも2つの日本百名山があるのに気づきました。意外と関西から近い四国地方。その中でも一番近い徳島県に「剣山」がありチャレンジすることにしました。
初めての四国登山遠征だと少々力みましたが、感動する景色が見られ感無量でした。そんな「剣山」の魅力をいつものように、アクセスや登山情報をぎゅっとまとめてお伝えしたいと思います。
剣山はどんな山?
剣山(つるぎさん)は徳島県三好市、美馬市、那賀町の間に位置する、標高1,955mの日本百名山に選定された山で、別名を太郎笈(たろうぎゅう)と呼ばれています。
剣山は四国山地の東部にあり、同じ四国にある石鎚山に次いで、近畿より西の西日本の山の中で2番目に高い山で山頂には「一等三角点」が設置されています。
頂上直下には、名前の由来のひとつとされている剣岩のある「大剣神社」があり山岳信仰の対象とされています。
山頂はミヤマクマザサを中心とする草原で木道が整備されており、宿泊ができる山小屋の「剣山頂上ヒュッテ」があり、ご来光を望む事ができます。
剣山へのアクセス・駐車場
剣山の登山口は「剣山見ノ越第1駐車場」のすぐ近くにあり、自家用車で来る場合、バスを利用する場合のどちらもこの駐車場が目的地となります。
・公共交通機関を利用の場合
JR徳島線の穴吹駅、貞光駅、阿波池田駅から登山バスが運行されています。詳しくは下記のホームページをご確認ください。
・車の場合
徳島市内より国道438号線でおよそ2時間。(途中すれ違い困難な細道があり、運転注意)ナビは「剣山見ノ越第1駐車場」で登録してください。(途中の神山町に1件コンビニがありました。)
*駐車場
剣山見ノ越第1駐車場は無料で利用できますが、土日祝日、連休は満車になる恐れがあります。私はGWに行きましたが、朝早くから満車でした。
駐車場の奥がリフト乗り場となっています。常時はいていないようですが、警備の方が誘導してくださいますので、指示にしたがって駐車してください。
今回、駐車場が満車のため、少し先にある売店の有料駐車場を利用しました。駐車場代として払うのではなく、売店でお土産または食事を500円以上するとOKとのことで、駐車させて頂きました。(非常に助かりました。)
下山後に売店で「剣山」の登山バッジを購入。ちょうど500円でしたので、駐車場代は実質無料です。
かなりの数の駐車スペースがありましたので、車で行くのがおすすめです。ツアーでしょうか?バスも1台来ていました。
今回の登山コースは?
剣山の登山コースは、途中の「西島駅」から「遊歩道コース」・「大剣道コース」・「尾根道コース」・「行場コース」の4コースがあります。一番最短で剣山山頂に行けるのが「尾根道コース」で、初心者向けコースが「遊歩道コース」となります。
今回、私が選んだコースは「大剣道コース」で山頂へ向かい、そのまま次郎笈へ。折り返して「遊歩道コース」で下山するルートです。
登山口はおよそ標高1400m。山頂は1955mなので555mほど登るコースとなります。
今回、私が実際に登ったコースタイムです。人が多かったため、ゆっくりと休憩をとる事ができませんでしたが、写真を撮りながらゆっくりと登る事ができました。参考程度に山行予定に使ってくださいね。では、次項より登山の様子をお伝えします。
剣山登山のようす
朝、8時前というのに駐車場は満車で登山口周辺の売店の前にはたくさん登山者が準備をしています。中には30人くらいの登山グループが準備体操をしていました。このグループより先に出発したかったのですが、駐車に時間がかかり8時ちょうどの出発となりました。
登山口の「剣神社」からスタートです。
登りはじめの登山道のようす。歩きやすい登山道。奥に団体さんがいるので、ゆっくり登りますが追いついてしまいそう・・・
振り返ると駐車場が見えます。有料の立体駐車場までびっしり。さすが剣山。人気がありますね。(GWで10連休だからかもしれません・・・)
勾配が少しきつくなったあたりで、団体さんがストップ。先に行くように促され進みますが、下山の人とのすれ違いもあり大変。できる事なら、3グループくらいに分けて間隔を開けて安全に登って欲しかった・・・
そんな事を思いながら進んでいるとリフトの「西島駅」の下にあるテント場に出ました。剣山にはこんないいテント場があるんですね。
そのテント場からの眺め。四国の山々を見ながらゆっくりできそう。いいですね。
もう山頂が見えています。テント場からご来光を見に早朝に登るのにもいい距離ですね。
リフト「西島駅」に到着。一度ザックをおろしてストレッチ。体力に自信がない方や子供さんお年寄りの方でも、一気にここまでは来れますよ。
「西島駅」から先ほどのテント場を見下ろします。この日は少し霞んでいましたが、お天気はよかった。先ほどは気づきませんでしたが、テント場の奥の方にもたくさんのテントがありました。次来るときはテント持って来なきゃ・・・
「西島駅」からは「大剣道コース(おおつるぎどう)」で山頂を目指します。他にも「遊歩道コース」・「尾根道コース」・「行場コース」があり「尾根道コース」が山頂への最短ルートになります。
この辺りから、石灰岩の白い岩が目立つようになります。4コースの登山ルートがあるためか、登山者もまばらになり歩きやすいです。
「大剣神社」に到着しました。後ろに「次郎笈」も見えていますね。こちらの「大剣神社」は、後々調べて見ますと「良縁の神様」だそうで、「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」と伝えられているパワースポットです。
しっかりお参りしてパワーをいただいてください!(お参りしとけばよかった・・・)
「大剣神社」の後ろには御神体の「剣岩」があります。後ろの「次郎笈」も見えるので、ちょっとした撮影ポイントですね。何枚か写真を撮って先に進みます。
「大剣神社」をすぎると山頂まではすぐです。上に見えているのが「剣山山頂ヒュッテ」です。
「山頂ヒュッテ」ではたくさんの登山者で混雑していたので、写真は撮らずに一気に山頂に進みます。一番最初の項目の「剣山はどんな山?」でお話したように、山頂は植物の保護のために木道が整備されています。
剣山の山頂案内図です。東側と西側に大きなテラスがあり、休憩や食事をすることができます。
こちらは東側のテラスに向かう木道。
テラスはそこそこの広さがありますので、ゆっくりと景色を楽しむことができます。この日はドローンが飛んでいて音が気になったので、反対側のテラスに引き返します。
剣山山頂の一等三角点方向です。「次郎笈」も見えていますね。
東側から西側を望みます。山頂の木道は結構な広さなのがわかると思います。
こちらは西側のテラスからの景色です。こちらでもドローンが飛んでいたので、そそくさと退散。あの音が少し苦手で落ち着かないんですね・・・
順番待ちしてようやくたどり着いた「剣山山頂」
三角点にはしめ縄が置かれています。このしめ縄は石積みが崩れないように、毎年掛け替えられているそうです。
そして、三角点の向こう側はお待ちかねの「次郎笈」が正面に。剣山に登った人がSNSなどにUPする写真の多くがこの風景ですよね。
写真で見るよりも、やはり自分の目で見るのが一番です。感動しました。写真撮ってる人が一番多かったのもこのポイントでしたね。
もう・・・吸い込まれるように「次郎笈」に向かいます。ファインダーを覗きながら、夢中になってしまいました。
夢中になると、時が過ぎるのは早くなりあっというまに「次郎笈」の頂上に到着。標高は1,930mは屋久島の「宮之浦岳」に次いで4番目の高さとなります。
剣山山頂より、こちらで休憩や食事をされている人が多く、たくさんの人で混雑気味・・・
ラーメンを作ろうと思っていましたが、あまりの人多さに断念。おにぎりだけいただきます!「剣山」を見ながらほおばりました。どんどん人が登ってくるので、滞在時間短めで下山を開始します。
「次郎笈」から来た道を戻り「剣山山頂」を望みます。途中で分かれ道が見えますが、そこが「遊歩道コース」の分岐点になります。「剣山山頂」も人が多かったので、立ち寄らずに「遊歩道コース」で「西島駅」まで下山します。
「遊歩道コース」は眺望の良い緩やかな登山道。周りの山々を見ながらゆっくりと進みます。
白いのは雪ではなく、石灰石の白い岩です。今まで石灰石のある山には登ったことがないので、とても新鮮です。
「遊歩道コース」は「大剣神社」のちょうど下を通ります。先ほどの「剣岩」が見えて来ました。下から見ると迫力ありますね。
「剣岩」以外にもいろんな岩があり、見てて飽きません。この岩なんて特徴的で何か名前でもついているのかな?なんて思いながら観察して進みます。
あっというまに、「西島駅」に到着。ここからは登って来た登山道で下山して、登山口のある「剣神社」までおよそ30分くらい。何事もなく無事に下山し、「剣神社」の神様に感謝とお礼をして剣山登山終了です。お疲れ様でした。
下山後のお楽しみ!温泉は?
最近、登山の後に近場の温泉を探して、登山の余韻に浸りながらまったりと湯に浸かるのがたまらないです。今回も近場で温泉を探して見ましたが、帰宅ルート周辺にないので諦めモードでしたが、温浴施設を1件見つけたのでお邪魔することにしました。
今回利用したのは、「剣山見ノ越第1駐車場」より車でおよそ40分の所にある、「つるぎの湯 大桜」さんです。
国道438号線を徳島市内方向に戻られる方にオススメです。(見ノ越第1駐車場から美馬市内や国道192号線方面へ向かわれる方は、剣山木綿麻温泉(ゆうまおんせん)という温泉があるようです。)
「つるぎの湯 大桜」では、ジビエ料理も楽しむことができるようです。早速中に入って、お風呂で疲れを癒したいと思います。
中には、レストランと特産品コーナーがあり、食事やお土産を買うことができます。気になるお風呂ですが、こじんまりとした感じで時間帯によっては混雑しそうです。
私が利用した日はG.Wの祝日でしたが、下山してすぐに車で来ましたので、13時頃に到着しましたが、入浴されている人は他に2人だけだったので、ゆったりと湯に浸かることができました。(6人くらいだと湯船がいっぱいになりそうな感じです。)
露天風呂はないのですが、のぼせそうになったら外にテラスがあり気持ちいい風を感じることができます。自然に囲ませた静かな景色が広がっているので、是非テラスにも出ていただきたいです。
館内やお風呂などの撮影許可を撮っていないので、写真などでご紹介できないのは残念ですが、美馬市のHPがありますので、気になる方はチェックして見てください!宿泊もできるようです。
次回剣山に登った時は、もうひとつの剣山木綿麻温泉に行って見たいと思います。
剣山の感想とまとめ
今回は剣山のアクセスや登山情報についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?関西からでも比較的アクセスしやすい場所にあり、なかなかの絶景が見られます。簡単に剣山のおさらいと感想でこの記事を締めたいと思います。
剣山(つるぎさん)は徳島県にある、標高1,955mの日本百名山に選定された山で、西日本では、「石鎚山」についで2番目の高峰です。山頂には一等三角点があります。
山頂は木道が整備されていて、ミヤマクマザサを中心とする草原が広がっており、美しい景色を楽しむことができます。
途中の「西島駅」までリフトがあり、体力のない人やお年寄りでも剣山の自然を楽しむことができます。「西島駅」より、登山道は「遊歩道コース」・「大剣道コース」・「尾根道コース」・「行場コース」の4つに別れており、それぞれのレベルに応じた登山が楽しめます。
山頂への最短コースは「尾根道コース」ですが、ご利益があるパワースポットの「大剣神社」を訪れる「大剣道コース」がオススメです。
山頂からの眺めは素晴らしく、目の前にそびえる「次郎笈」の姿には感動します。その「次郎笈」まで行って折り返して下山するのが一般的なコースです。
初の四国登山遠征でしたが、剣山からみる四国の山々は美しく、魅力的な山がたくさんありそう。そんな事を感じた登山でした。次は四国最高峰「石鎚山」かなぁ?アルプスにも行きたいし、体とお金がいくらあっても足りないと感じた四国の山旅でした。
登山口から山頂までおよそ1時間半ほど。標高差555mなのでそこまでしんどくはないと思います。
登山初心者でも、体力に自信のない方でもゆったりと登ることができ、山頂では素晴らしい景色、特に「次郎笈」の勇姿は感動します。
こんなご褒美があるので、ワクワクしながら登ってみてください。ただし装備はしっかりお願いします。
今度はテント泊しにまた登りたいです!